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死刑にいたる病のMKZのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
4.0
阿部サダヲやべぇ...
口はちゃんと笑顔だし、話し方も優しく気さくな兄ちゃんなのに、終始目は虚ろで底の見えない闇を抱えてる。
この目の暗さを演じれる俳優は日本に少ないと思います。
主人公やその他の人物に対し、的確に弱点を突き自身の尻尾は掴ませない。
他の映画で言うジョーカーや、ハンニバルレクター博士を彷彿とさせられました。
カメラワークも素晴らしかったです。
雅也が榛村に親近感を覚え始めるシーンで、ガラスに反射する榛村と雅也の顔がじわじわ重なっていくカットが印象的でした。

良くなかったところは岡田健史の演技です。
なんかずっと同じトーンと声量でボソボソ喋ってるし聞き取り辛かった。
「えっお前その感じで飲み会いくん!?」とか思ってしまったw
でももし、幼少期に父に抑圧され続けた結果、こういう人になってしまったって言う演技なら全然良いとは思いますが。
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