suguru

死刑にいたる病のsuguruのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
4.0
オープニングから常に象徴的だった「爪」。あれ程固執するなら、やはりきっかけが欲しかった。二秒で1、2回差し込んで貰えたら充分なのにとずっと思っていたら観終わってしまった。
(冤罪ではなかった9番目の犯行映像の他に)
榛村の心象は最後まで描かれないので、サイコ感は高まるが、少し物足りなさが残ったが、ソコが良かったのだろう。

金山の登場、灯里の距離の詰め、母親の口癖等々、これら伏線が全て伏してない潔さと
オープニングの用水路で放水する殺人鬼のシルエット映像でハッと感じた、本作への本気度合いが繋がった瞬間に頭の中では「全ての回収」が成されました。

原作を読みたいとは思いませんが
本作の製作者のイメージそのまま映像にしてくれたら、その時の衝撃も伝わるだろうに。
suguru

suguru