Yuuki

死刑にいたる病のYuukiのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
4.0
24人の高校生をいたぶって殺しまくった狂気の殺人鬼榛村が逮捕された。大学生の雅也はそんな彼から手紙を受け取り、拘置所でガラス越しに話を聞く。なんでも「最後の一件は自分がやったものではないので、真犯人を調査して欲しい」とのこと。中学時代に榛村と接して恩を感じていた雅也は独自に調査をするが、次第に榛村の狂気と闇に取り込まれていく。果たして真相は…?な話

小説を読んだ妻が「映画との違いが気になる」ということで一緒に見たやつ(本当はゼルダがやりたかったが…)。阿部サダヲがやべ〜というぐらいしか知らなかったけど、なかなか楽しめました。空洞になってるのかと錯覚するくらい空虚な視線がすごすぎ!展開としては小説とやや違うみたいだけど、これ単体で見ても予想が二転三転したり、明らかに怪しい男の真相もそのままと見せかけてもう一つ闇を重ねがけしていたりしていて、ただでは終わらない榛村のカリスマ的な純粋悪が個人的には好みだったかな。カスみてーな大学生のカスムーブや、そいつらと何故か同行してるヒロインがあまりにも謎過ぎたが…

それもありつつ、やはり主役の水上恒司クンの演技がめちゃくちゃ最高だったな。聞こえないくらいのボソボソ喋る感じがかなりリアルな「スレた日本人大学生」って感じで良いし、榛村のことを調べれば調べるほど様々な憶測が飛び交い、やがて榛村の闇に取り込まれていきそうな鬼気迫る感じが素晴らしかったです。日本の演技界の希望!敬具
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