死刑にいたる病の法月のネタバレレビュー・内容・結末

24人連続快楽殺人で死刑が確定した犯人、そいつから送られてきた手紙。

「お久しぶり、僕のこと覚えてるかな？」
出だしはOK。ゾクゾクさせられる。

（罪はもちろん認めてる、けどあの殺人だけは僕の仕業じゃない、僕は高校生しか狙わないし、すぐに首から締めて殺すなんて無粋なマネはしない、じっくり痛めつけて楽しみながら殺すから‥‥）
糞サイコ野郎の弁に乗せられ、その事件の真犯人を探りだす主人公青年‥‥

発想は面白い。
日本版ハンニバル・レクターを狙ったのかな？
ただ着地点が好きになれない。
親に虐待され育った子供は心が歪む‥‥
そうなのかもしれないが、そこから別の道も示してぼしい。

アベサダヲ演じる殺人狂にカリスマ性が感じられなかったのが残念。
対峙する主人公青年も魅力に欠ける。
いまいち乗れない。
ガールフレンドの清純少女の豹変ぶりが一番怖かったし魅力的だったね。