kmiw

死刑にいたる病のkmiwのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
2.5
せんだっては米国のサイコパスを鑑賞したので、バランスを取るべく美しい国日本のサイコパスを観てみました。
尚原作未読。
阿部サダヲ演じる”榛村”独り勝ちです。最初から最後まで彼の欲望を満足させる為に皆動かされ操られ。
阿部サダヲの深海魚のような黒目(加工はしているだろうが)が恐ろしい。劇場スクリーンで観たら私も何らか催眠術的なものにかかりそうな。
と、阿部サダヲを楽しむには良い映画だったのですが、スジはいただけない。起伏がなく単調。水上恒司(aka岡田健史)演ずる雅也の内面が見えにくいのはわざとか。雅也の母役中山美穂の辛みも薄い。
阿部サダヲ以外で動きがあるのは殺害再現シーン。スプラッターかと思いました。そんなに詳細に描かなくとも良いのではないか。皮一枚で繋がった手とか足とか、クリアに見せてくれなくてもいい。
でも、もう一度言っておきたいのは阿部サダヲフリークにはたまらないだろう。
私も阿部サダヲのパン屋でカフェ・オ・レ飲みたい。
kmiw

kmiw