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死刑にいたる病のStormHunterのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.7
🗡🪦
・あらすじ
平凡な大学生・雅也のもとに、世間を震撼させた連続殺人事件の犯人・榛村から手紙が届く。24件の殺人容疑で逮捕され死刑判決を受けた榛村は、犯行当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよく店を訪れていた。手紙の中で、榛村は自身の罪を認めたものの、最後の事件は冤罪だと訴え、犯人が他にいることを証明してほしいと雅也に依頼する…。

まずは感想。
サダヲは確実にやっています。演技とは思えません。
そのくらいの爆発的な演技力でした。ゾクゾクしました。

人心掌握に長けていて、みるみるうちに相手を自分のフィールドに引きずりこむカリスマ性の表現が最高にキモかった! 

ストーリー、というか主人公の内面の変化がとても伝わってきて、見応えがありました。自分の中にある理想との乖離が一つのきっかけというか、テーマになっていて、そこから来る絶望感が苦しい作品でした。
『死刑に至る病』はセーレン・キルケゴールの『死にいたる病』から取られたタイトルで、その本の主題は絶望なので、そこも映画の軸になっていて技アリでした。

かなりエグい内容も含まれますが、気になった方は是非✅
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