福福吉吉

ダークネス・ハウス 死霊の棲む家の福福吉吉のレビュー・感想・評価

3.0
◆あらすじ◆
夫のブライアンと妻のケリーは夫婦関係が上手く行かず、田舎に引っ越してやり直すことにした。引っ越した新居で、妻のケリーは人の影を見たり、物音を頻繁に感じるようになるが、夫のブライアンは妻の言うことを意に介さない。ブライアンは仕事に没頭し、精神的に異常をきたし始める。ケリーは独自に住居を調べ始めるが...。

◆感想◆
いわくつきの一軒家に引っ越した一家の顛末を描いた作品となっており、ストーリー自体はとても分かりやすい。

主人公となるケリーとその夫のブライアンはそもそも夫婦関係が上手く行っておらず、引っ越してやり直すはずが、早々に瓦解します。そこからお互いを信用できなくなるので、不可解な出来事が起こる前から二人の間には嫌な緊迫感があって、観ていて不快な気持ちになりました。

娘のサラは最初に不可解な出来事に巻き込まれ、そこから顔面蒼白で何かにとりつかれたかのような表情をしていて怖かったです。それを契機にケリーには不可解な出来事が起こり、夫のブライアンは悪魔にとりつかれたかのような歪な性格に変わっていきます。

ストーリー後半になると、ケリーが住居の過去を調べ始めます。住居の過去に詳しい警官や以前の住人などが現れて、本作の恐怖の根源を明らかにしていき、その部分は面白かったです。

ホラー演出は極めて地味で、得体のしれないマスクをかぶった子供を見たり、物音がしたりとシンプルなものになっていました。しかし、ブライアンが少しずつ狂気に満ちていく様子は怖さがあって良かったと思います。

そこそこ面白かったと思います。ラストの展開は意外でした。

鑑賞日:2024年4月4日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
福福吉吉

福福吉吉