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渚を駈ける女のimaponのレビュー・感想・評価

渚を駈ける女(1964年製作の映画)
3.2
もうね、オープニングが最高。
渚を走るウエディング・ドレスの路加奈子。ドレスを波打ち際に脱ぎ捨て下着姿になる。そのバックに伊福部昭の特撮ぽい大仰な音楽。伊福部昭で笑い堪える体験は初か?
そもそも最初の設定がどうかしてる。その関係性ならほとんど近親相姦と言っても過言でない吉田輝雄と高峰三枝子。高峰三枝子って基本老け顔だと思う。娘と姉妹じゃないかと言われる母娘に時代性を考慮したって無理がある。さらに回想シーンの戦時中新婚初夜まで、ムリぽ。
いくら許せなくてもハンサムにチューされトロンとなる路加奈子、その後あれやこれやの性遍歴を経てラストはオープニングに繋がる教会。成長した路加奈子の判断は正しい。良かった良かった。
川津祐介が安定のチャラいレイプ男。
諸悪の元であるハンサム吉田輝雄が信じてくれの一辺倒で最後いい人になってる。
本作でセックスや貞操に関する考え方の違いを世代の問題に片付いてるけど、浅くない?
なお、白日夢の路加奈子がぜんぜんエロくないのは期待外れ。
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