寿司と忍者

U-571の寿司と忍者のネタバレレビュー・内容・結末

U-571(2000年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

時間も長くなく、展開もシンプルで分かりやすい。しかし、名作!!何回も観たい!!と熱を上げるには少し物足りないかもしれない。


今まで潜水艦映画は『眼下の敵』、『U・ボート』、『レッド・オクトーバーを追え!』、『ハンターキラー 潜航せよ』の4作を視聴した。尚、ジャンルをミリタリーに広げて言ってもこれらくらいしか触れていないので、全体的にふわふわとした知識で観ている。故にリアリティの点で気になることは他の人より少ない。

殆ど人の区別が付かないが、アニメキャラに甘やかされてきた私にはいつものことなので、これについて特に言うことはない。
私が洋画を観る時はこうである。いつも苦労する。

Uボートを描いた作品と言えば『U・ボート(原題: Das Boot)』があるし、実際よく引き合いに出されている。私もこれのディレクターズカット版を視聴したが、いかんせん長くて途中でダレた。爆雷の衝撃を受けるシーンでさえ、見飽きてしまったくらいだ。2.5hの通常の映画版を観たなら評価が変わるかもしれないが、今のところこれと比べるとかなり見やすくて良かった。

ストーリー展開も分かりやすい。
主人公がいて、任務があり、それを通じて主人公が成長する。
任務についても"エニグマ暗号機を奪取せよ"と命じられても、冒頭で実際に独軍が使うシーンがあるお陰で、私のようなミリタリーに疎い人間にもそれが何なのかがちゃんと伝わる。シンプルだが丁寧でありがたい。
まあシンプルすぎてありきたりだという声は分かる。だが個人的には、奇を衒いすぎて視聴者に伝わらなくなるより余程良いと思うので、私はこの映画が好きだ。

米軍が独軍の艦を奪うので、字が読めないだの単位が違うだの大変そうだった。でも一応メートル法分かるんですね?なんか意外。

米軍も独軍も皆命を投げ打って祖国の為に戦っていた。殉職したトレバーは勿論、電気技師のおっちゃんも最後まで凄い。諦めの悪さは強さだ。そしてその異常を強要するのが軍隊、そして戦争だ。

艦長というのは部下に無茶振りをして本気か?と聞き返されるのが仕事だと思っていたが、あの乱暴な断定は上に立つ者の責務なのだと知った。部下を不安にさせないことは大事だ。
そして、これは潜水艦映画なのに発狂する水兵はいなかった。


EDのテロップにより、英軍の手柄を米国が奪ったように感じる人もいるようだが、この映画はあくまでストーリーの参考にした程度なんじゃないかと結論付けている。展開は全部フィクションだろうし、元にしたのなんて本当に"暗号機を奪った"という事実だけだろうから……あまり憶測で物を言うべきではないけれど。
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