ぶみ

U-571のぶみのレビュー・感想・評価

U-571(2000年製作の映画)
4.0
生か死か、限界突破!

ジョナサン・モストゥ監督、マシュー・マコノヒー主演による軍事アクション。
第二次世界大戦下、エニグマ暗号機を奪い取ろうとドイツ海軍のUボートに潜入した米軍兵士の姿を描く。
公開当時、劇場鑑賞した作品であり、久々の再鑑賞。
スクリーンで観た当時は、そこまで映画に詳しくなかったが、改めて確認すると、主演がマコノヒーであったことに気づいたのと同時に、ビル・パクストン、ハーヴェイ・カイテル、デヴィッド・キース、ジョン・ボン・ジョヴィに加え、ドイツ軍の艦長がトーマス・クレッチマンと、中々豪華なメンバーだったのは驚きの一言。
物語は、ドイツ軍対アメリカ軍という直接的な戦闘よりも、占領したUボートからいかに脱出するかに主眼が置かれており、Uボートに乗り込んだものの、計器類の文字がドイツ語で書いてあることから、それを判読しようとしたり、ドイツ軍の技術力の高さに驚いたりと、他の潜水艦作品ではあまり見られない面白さが凝縮されている。
何より、潜水艦ものをスクリーンで観たのは、本作品が初であり、その静寂から遠く聞こえてくるソナー音の臨場感が昨日のことのように蘇ってくる。
流石に、爆発シーンにミニチュア感があったり、セット感が強かったりと、現代視点からすると映像の劣化は否めないが、『レッド・オクトーバーを追え!』や『クリムゾン・タイド』に負けず劣らず、潜水艦映画としての面白さが詰め込まれた良作。

軍の指揮系統は、民主主義じゃないぞ。
ぶみ

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