磨

軍艦少年の磨のレビュー・感想・評価

軍艦少年(2021年製作の映画)
3.5
長崎・軍艦島の見える街で暮らすラーメン屋を営む父親とケンカに明け暮れる息子、親子の喪失と再生の物語。

全く作品概要知らないままの鑑賞。軍艦島というテーマや冒頭の病気の母親などの映像からもう少し人間ドラマ的なモノを想像していたけど、想像以上のがっつりヤンキー作品に驚いた。
トガってる主人公、強気で可愛いヒロイン、ヤンキーぽいけどちょっと気の弱い親友etc、ケンカしてケンカしてボコられる時もあったが、ケンカして。…これ王道じゃん?とか思いながらアツいドラマをけっこう楽しんだ後、エンドロールの“ヤンマガKC”の文字にそりゃそうだと納得した(笑)

よくよくポスターを見たら【「ギャングキング」「セブン☆スター」の柳内大樹が放つ渾身の熱き青春漫画が実写映画化】と書いてあった。作中の絵も作者の描き下ろしだそうで、母親の絵がやたらと劇画チックだった謎も同時に解消した。

主演は劇団EXILEの佐藤寛太。ヒロインには「樹海村」の記憶も新しい山口まゆが出演。相変わらずヤンキー映画はEXILE系の独壇場。彼らの誰もがいない作品を暫く観てない気がする(福田作品やバカリ作品があったような気がするがあれらはコメディです笑)

今までのイメージから一新の山口まゆちゃん演じるツンツンヒロインは個人的どストライクでした。
攻撃するわけでも睨んでる訳でもないのに赤井英和さんの圧倒的安心感は何だろう。後ろからちゃちゃ入れたチンピラに「やめとけ」と言いたくなってきた。やはり“昔”の武勇伝知ってるから?いやいや、某CMでデッカくなっちゃってるからだろう(笑)



さいごに、

『俺が勝ったら二度と家に近づくんじゃねぇぞ!』
『分かったよ。へへ』

…その人、家や彼には近づいてないよね⁉︎
磨