サスペンスだけどヒューマン。
ある日大切な人を事故で失い、悲しみに暮れるも夫が自分の知っている「夫」ではなかった妻。
冒頭から不思議な雰囲気に包まれる。
全く疑わず小さな幸せに生きがいを持ち、仲良く暮らしてきたはず。
…自分がこんな目に合ったら夫の死と存在に何もかもが受け入れないに違いない。
夫を演じる窪田正孝の浮遊感としっかりした生活感のある安藤サクラのキャスティングは見事だった。
別な作品の監督のお話で以前伺った
「家族が全く解らない失踪者の大半は自分の意思」という言葉が思い出され、なぜこの人達がそんなふうになるのか🤔
日本にも深い闇はあると感じずにいられない。
人をラベリングする恐ろしさ。
産まれる場所を選べない人間の生はとても脆く儚いと思った。
この作品は前情報一切無しでの鑑賞がオススメです。
公開前なのでレビューはあっさりこの辺りで。
柄本明の怪演も見どころでした。
ラストのあれは私もやっちゃうな🤔