マサミチ

ある男のマサミチのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
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切り口の面白さで終わっちゃった感があるのはストーリーが真面目過ぎる所もあると思うんだが。

松本清張ミステリーで似たようなものもあった気がするが、妻の安藤サクラの視点で描きぬけば感情移入もしやすいものを、弁護士の妻夫木聡が中心になって調査する流れになっていて、ここで視点がブレてしまった。

社会の隙間にハマって身動き取れない人間の唯一の逃げ場として戸籍交換とゆう設定を出してきたのだろうが、妻夫木聡の弁護士の在日朝鮮人の設定など必要なのだろうか?一応社会のマイノリティの気持ちの側に立てる理由付けにしているのだろうが、なにか取ってつけた感は否めない。

やはりね、たとえ夫が誰であろうが共に生きた日々が大事なのだとゆう結論に導くためには安藤サクラをもっと前面に立てるべきだったね。

この監督さんは昨年の【Arc アーク】がとても好きだったので期待したが、あまり上手くいかなかったね。
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