『自身のアイデンティティとは何か?』ということをテーマにした作品
戸籍を変えて過去を捨てることで他人の人生を生きようとする窪田正孝の過去の話が物語の中心かとおもいきや
その事件の真相を調査することになった妻夫木聡演じる弁護士自身も自らの境遇と重なる部分があり 物語が進むにつれ 少しづつ心境の変化が読み取れるのが面白い
出自や経歴等の自身のコントロールが及ばないものによって悩み
またそれらがいつまでも経っても どうやっても変えることができない事実に葛藤するする人物描写は見事だった
特に刑務所での対談のシーンやラストのシーンは本作でも圧巻のシーンだとおもった