tokiwa3256

ある男のtokiwa3256のレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.8
W杯オープニング映像の白いヤツが
『ノープ』に見えてしまう件ww

しかし睡眠不足で映画鑑賞は
しばらく控えることになりそうだ。
日本戦は言うまでもないが
イランvsアメリカが楽しみ過ぎる。
『アルゴ』をもう一度観ようかな♪


『アルゴ』ならぬ『ある男』を鑑賞。
原作は未読。

基本的に映画って「リベラルなモノ」という認識が自分の中にはある。
ただし、それがあからさまなやつは苦手である。やるならデレク・ツァン監督みたいに巧妙にやってほしい。

とにもかくにも
この映画のショットが素晴らしかった。

序盤の鰻屋のシーンの構図なんて完璧。
縦格子窓に障子のコントラスト、光の具合、超スローなドリーイン撮影からの安藤さくらの過去の独白にカメラがゆっくりと彼女に寄っていくところが特に好き。

妻夫木と柄本の面会シーン。
面会シーンって過去映画作品にも数多く出てくる定番だから、いろいろと比較してみると面白いかも。なんなら監督のデビュー作『愚行録』の面会シーンとの比較も。
1回目の面会ではカメラが妻夫木を背にして柄本を右側に映し、2回目は逆に左側に映す。妻夫木側・柄本側それぞれの背後カットを挟んだり(『きみの鳥はうたえる』と同様のイマジナリーラインまたぎ)、デビュー作同様ガラスに表情を微かに映り込ませ、最後に雨音で〆る緊迫感。

それから、いつも観る映画よりもスクリーンの幅が狭く感じたので、画面幅が狭いぶん圧迫感があり登場人物2人が対峙するというよりも、どちらか片方のアップが効果的に使われていたような気がする。(あとで調べたらやはり監督自身が意図したヨーロッパのビスタサイズであった)

しかし実力派の俳優さんを贅沢に使いまくっていたね。日本の俳優さんの演技力も凄いと改めて思った。息子役の子がとても自然な演技で良かったな。娘ちゃんも表情が良いなぁと思ったら今CM等で超売れっ子みたいね。

評価はそこそこですが2回観ました^ ^
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