みい太郎

ある男のみい太郎のレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.8
数少ない劇場で必ず観たい監督の作品
なので…原作未読で鑑賞。
混んでるとは思ったけど…さすが満員御礼。

そして初めての体験をして…
気持ちがそわそわしちゃってほーんとに
本当に集中できなかった。
なので館観なんだけど…プラス加点になんなかったし⭐️も上がらない。
やはり映画見る条件で変わるんだね…反省。

やはり演者の選定がいいなあ監督。
ミステリーチックだけど…
自分では変えられないもの。
氏、素性、自出、不幸な事実。
人間誰しも大小の差はあれど持っているモノ。人生で違う人のフリをした事がファミレスの待ちで(土名)と名前を書き、店員さんが『どな様〜』と読んでくれるのを皆でニヤついた悪戯しかした事がなく、お陰様で自分の氏素性を変えたくなる発想はなく生きていけているけれど…
観終わった後色々考えたり、作品自体を考察したくなる、人間とは?の作品だった。

そして監督お得意の人の無意識な悪意。
世の中の不幸や悪意絡めてのヘイトスピーチ、犯罪者の家族もしくは犯罪冒した後、罪を償った犯罪者、家族の中で諍いに疲れてしまう孤独、家族に不幸があっても普通に世界回っていて普通の生活を求められる家族。

その中の些細な幸せとは?傷ついた事がある人は優しい。安藤さくらさん演じる里枝の世界観に共鳴してくれたある男。
窪田くんも頑張っていた。ミステリアスなどこからか湧いて出てきた様な男になっていた。

柄本さんの関西弁を話す謎のバイヤー。
あの明け透けに真理をつく占い師の様な
こふざけた話しぶり。流石でした。
妻夫木くんも主演として終始ストーリテラーな感じで観客は彼の中に入って見ている不思議な感覚もあったが…
1番秀悦だったのは妻夫木君のガラス越しにその真理をつく嫌味な話を聞いている笑っているんだけど今にも爆発しそうな横顔。
素晴らしかった。あの顔できる中堅役者そうそういないよー😂妻夫木君。
義理の家族に無意識な嫌味を言われているシーンも彼の深部がどう感じて生きてきたか分かるシーンだったし、谷口の兄真島さんのあのいけ好かない態度。大ファンの友人が観たら痺れ死ぬじゃないかと思う(笑)

小藪がビビットが効いた同僚の弁護士だったのだけどとても良かった。
そして里枝の息子役の子が初映画作品らしいのだが自然体で良かった。
悲しくなく寂しい。
集中出来なかったけど
ググッと涙🥲出た芝居でした。

個人的には何度かリンクして無い感じがあってもしかしたら石川監督が脚本書いた方が良かったんじゃないかなあと感じた。
いやただ私が集中出来なかったのが全ての要因な気もするが(苦笑)
書いていたらやはり愚痴りたくなった。

早めに席を取りうまい具合に格好の距離の真ん中でどうもおひとり様が多い列なのがわかって両サイド空く形でゲットできた。
始まる寸前まで両脇来なかったのでラッキーと思っていた矢先、始まる寸前でカップルが来たので(両脇以外はほぼお一人様で埋まってた模様)あれ?列間違えてる?と思ったら2人して軽く会釈して両脇に着席。
カップルの間に挟まれ、『席変わりましょうか?』と言うのを色んな感情が交錯して迷っているうちに本編が開始…。
いやいや圧もあったし
カップルの間に挟まれて
集中できないよ、私は(苦笑)
残り3分の1位まで落ち着かない気持ちだったし、後半右脇の女の子は思う存分泣いてて(笑)そうゆうアピール2人の世界でやってよ。2人で来たなら2人で座れよ。間に挟まれた人の気持ち考えてよ。せめて別々に来た人の程できてよ。なんか引き裂いてる空気感だすなや。全く悪く無いよね?私と思いながら…切り替えられなかったんだよねー
でもね見終わって電車に揺られてる時
人の常識や慮る態度や悪気のない自分勝手。違うのがまた人間。あー😮‍💨そうゆう事もありえるんですよね、監督。
1人鑑賞ベテランのわてでもあまり想像出来なかった事経験できたのは逆に良かったのかもなんて(笑)この作品だから思えたかも。


原作読んで配信が来る頃
再チャレンジしたいと思います。とほ。
みい太郎

みい太郎