ある男のよしのネタバレレビュー・内容・結末

面白い小説が原作で、名優を集めたキャスティングなら間違いないだろうと鑑賞しました。何度もこのパターンに裏切られたのに何で期待してしまったのか。

映画として悪くないですけど、小説を読んだ後だと物足りない。
平野啓一郎作品で『ある男』は唯一面白く感じた作品なんですが、その理由って、平野啓一郎自身の社会への恨みや苛立ちを小説に込めているからなんだと思います。たぶん、他の小説だとこんなに自分の負の感情を全面に出していない。
そういう怨嗟の念のようなものが映画からは感じ取れなかったので、熱量が足りていない気がする。