ゆず塩

ある男のゆず塩のネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ:夫が死んだと思ったら、夫の素性は戸籍と違うと分かった。妻は、昔お世話になった弁護士に依頼。弁護士が、その夫の素性を探す話】

弁護士の仕事と関係あるのか、非常に気になってしまった。
こんなことあったら、色々と厄介なのかもしれないけど、「ここら辺が手打ちでしょ」てな感じで普通なら終わりそう。
妻夫木聡演じる城戸が個人的な興味で調べているように見えたのだが。
他人事に思えなかったんだろうけど。ん、まぁ、なんか違和感。

夫と妻の出会いから始まるけど、真ん中は弁護士がずっと真相解明のために動いていて。
感情移入する対象を変わっちゃうのが勿体無いような。
妻は待つだけだし。

【テーマ:出生から生まれる苦しみ】

犯罪者の息子だったり、由緒正しい家の次男だったり、在日日本人の息子だったり。
正直、色々要素が多くて、頭の中がゴチャゴチャした。

アッサリとしてる面白さは無いかな。
深読みして楽しむお話かと。

【その他】
パトカーのライトで子供の顔が赤く照らされてるのは絵的に良かった。

真木よう子が美人。と見せといて……なのは、なんなんだ。

ボクシングシーンが入ったおかげで、淡々とした画面に張りが出て良かった。

複雑な登場人物が多いのかな。
城戸、妻、夫、息子、城戸の妻あたり?
中盤から城戸しか出てこないから、妻と息子に葛藤があるのはわかるけど、ちょくちょく出てこられてもポッと出に見える。

一部の脇役達は魅力的だったんだけどな。
戸籍交換してる人や、城戸の同僚とか。
ステレオタイプで差別や偏見を持ってる人達の役回りが使い捨てになっててて。単なる耳障りというか目障りな役で終わってるのが残念。こういうの、食傷気味で好きじゃ無い。
もう一歩踏み込んで欲しかったかも。

深読みするつもりで見ると良いのかも。
ゆず塩

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