《愛したはずの夫は、まったくの別人でした-。》
◎80点
原作: 平野啓一郎。
監督: 石川慶。『愚行録』『蜜蜂と遠雷』。
あらすじが以前観た『嘘を愛した女』に似てるなと思って観たけど、内容は全然違ってました。
夫・大祐(窪田正孝)が亡くなって初めて知る事実。
夫の兄(眞島秀和)が法要に訪れ遺影を見て、「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げた。
混乱する妻・里枝(安藤サクラ)。
じゃこの人は一体誰?
名前は?
私は誰の人生と一緒に過ごしてきたのだろうか?
夫の事を相談したのは、かつて依頼した事のある弁護士・城戸(妻夫木聡)。城戸にも胸に抱えているものがあり、大祐と名乗っていた男の調査を進める内に複雑な思いが生まれていく。
大祐(仮)は、何故別人として生きてきたのか。
城戸が心に抱えているもの。
それぞれが社会問題をはらんでいて引き込まれました。
自分として生きられない辛さ。
出自が足枷となる人生。
偏見や差別の理不尽さ。
重めな内容でした。
キャスト陣、皆さん好演されてました。
『母性』の後に鑑賞。
どちらも重めな内容でしたが、満足できました。
観客 21人
劇場鑑賞 #134
2022 #147