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ある男のsnufのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.3
この映画の1シーン1シーンの映像がすごく美しいと思った。面白かったのは手の跡が残って消えていくシーンとか後ろ向きの男の絵のシーンとか時たまちょっと変わった映像があって好き。
この映画観るのは2回目で1回目観た後は言葉にすることが全然できなくて今回たまたま映画館でやってたので観に行った。
最初の安藤サクラのシーンから多くを語らず状況を俳優の演技で見せていく感じがやっぱ凄かった。
小説を全く読んでないのだけど小説単行本だとびっくりするくらい分厚い本だしなかなか映画にするのは難しいと思うけど2時間程度の映画にしてすっきり映画だなって感じられるストーリーにするのは結構難しいことだと思うけど石川慶監督にはそういうことできる凄さがある。
普通短くしようとしてもどうしても3時間くらいに長くなってしまい小説へのリスペクトがあって小説の映画化って感じの映画になってしまうものだけどそういうことがない。
なんか気がつくと凄い凄いって書いてしまうが石川慶監督のこと物凄い監督だと思ってるから。
僕はこの映画で好きな俳優は柄本明。
関西弁の良し悪しはどうでもいいと思うくらい柄本明しかできないんじゃないかと思うくらい最高だった。
映画を観て帰った夜たまたま日本アカデミー賞やってた。
僕はLOVE LIFEが作品賞に出て来ないのはおかしいと思うし毎年いろいろ思うことがあり過ぎて見てなかったけど今回は岸井ゆきのの最優秀主演女優賞も含めて良かったと思う。
日本アカデミー賞がどういう会員で構成されてどうやって各賞をノミネートされているのか、
そのシステムが変わってきたのか変わらないままなのかわからないけど今年は結構納得した。
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