スコセッシフォールド全開

ある男のスコセッシフォールド全開のレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.5
血、名前、家、民族。民法の絶対的な呪縛。戸籍交換の実態は、悪意あるレッテル貼り行為をする人達と社会的弱者の救済をしてこなかった国家の職務放棄による産物、そして見離された者達が「生きる」為に選択してしまった仕方無しの行為という胸糞。役場のあの会話とか、報道の中にあったあの集会とか、誇張無しに世界に沢山溢れているヤバさ。加害しているのはどちらか、変わるべきはどちらか、答えはあまりに明白。