ななし

ある男のななしのネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

カンボジアに向かう途中、ハノイ空港まで
あおいちゃんは爆睡してた
いつかみなきゃなって思ってたけどやっと見れた
安藤サクラが開始1分で静かに泣く映画、これは絶対ハズレない

人生について考える映画
自分の人生は自分だけのものですから。
ずっと安藤サクラか窪田正孝が主人公だと思ってたが、妻夫木くんだったのか
彼の人生の作られ方を見たのか
ラストのシーンが最初のシーンで妻夫木くんの名前がどーん。とんでもなく好きな構成だった

ストーリーは、子どもも亡くして離婚もしてボロボロの安藤サクラが、再婚相手の窪田正孝が名乗っていた「タニグチダイスケ」ではないことを知る。
弁護士として、在日韓国人として、「タニグチダイスケ」を追う妻夫木くんは、戸籍交換をして全然タニグチの身元がわからないことやタニグチの境遇が辛いこと、静かなプレッシャーをかけられる家庭から逃げたいと思うようになっていった。
最後、彼はタニグチのような振る舞いで生きていたところで終わり。

安藤サクラがさ、静かに泣くだけでもう泣ける
あらゆるシーンで泣けるスイッチがめっちゃ入ったので、過労死で死んだ息子の無念が裁判で晴れたという老夫婦、犯罪島の親が死んだ時の窪田正孝、息子がお父さんは自分のお父さんにして欲しかったことを僕にしてくれたんだって話すとこ、全部で泣けた
ラストの妻夫木くんが、あの絵を見たときの背中でもうわーってなって、咽び泣きたかった
生きることの難しさよ
犯罪者の息子、在日韓国人、生まれは選べないのにそうした差別的な視線は消えることがない
彼らが選んだ人生は決して正しいものではなかったけど、それを選ぶまでの葛藤はどれほどのものだったのだろうか

安藤サクラと息子の関係も戦友な感じでいい
なんだっけかな、私たちは戦友なのよっていったオンナがいた漫画
あれも好きだったな
ななし

ななし