な

ある男のなのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.0
昨年の日本アカデミー賞の主要部門を総ナメし、気になったのでまずは原作を読んだ。原作が良かったので、映画の方は冷やかし&野次馬的に鑑賞。
小説が原作の映画を観ると、大抵ディテールの描写は、映像が文章に勝ることはほぼないように思われ、一冊の小説を二時間程度の映画におさめるのは、無理があると感じることが多い。
この作品も例外ではなかったが、数百文字の表現を、一瞬の映像で越えるシーンが度々あった。自分がその場面を覗き見しているような感覚に陥るカメラワークが秀逸。音楽は効果音的で、映像を後押ししていた。
演者の皆さんがとにかく素晴らしく、端役まで主役級の豪華さだった。
オープニングから、安藤さくらにやられた!
そして、妻夫木は顔面が美しいだけに、アイドル的偏見を持っていたが、年齢を重ねて本当に良い俳優さんになった。
毎度ながら、柄本明は相変わらずの気持ち悪さがスゴすぎる。ホント、嫌い(褒めてる)
な