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ある男のeupのネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

最初怖い話なのかと思っていたらそういうのではなかった…ような…

視点が弁護士になった時、ここで弁護士かーどんな意味があるんだろ? と思ったらそういうことか〜となった。

極端な選択をした人の話だけど、普通に誰もが一回は考えたことがありそうなことだなと思う。ガンダムの「血の呪縛」という台詞を思い出した。夫が名前を偽っていたと知っても指輪をつけたままの奥さんの姿が印象に残った。

基本的にはこの男は本当は誰だったのか?、それに周りはどう反応するのか? が気になって面白い。弁護士が在日3世であることにもしっかり絡んでいて、本物の谷口が出てくるところ辺りまではカタルシスがあった。

しかし! 誰か違う人になりたいって思ってたのは自分だけじゃなかったし、周りには見てくれていた人がいたという優しい終わり方…良かった…と思ったら、最後若干ホラーだった。現実そんな綺麗に行かないよ! ってことかもしれないけど、後味が最後の最後でちょっと悪かった。絶望したり希望を見出したり繰り返しながら生きていくんだろうな。
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