月見

ある男の月見のレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.9
知らない不安と知った安堵
知らない幸せと知ってしまった憂鬱


『分かってみると本当のことを知る必要は無かったのかも』
『(幸せだったのは)はっきりとした事実だから』
という台詞があるが、“一歩足を踏み入れてしまった場合”は真実を知りたい思いは誰も止められないと思う。これは『知った安堵』の場合に言えることば。

最悪なのはポップアップで知ってしまったラインのメッセージよ。表示切っとけや!だよ。あれは完全に『知ってしまった憂鬱』。

ラスト、バーのアレは考察みて納得。
変えられない自分の境遇を素直に背負うか、誰かになりすますことで安堵を得るか。
人間、逃げたい時も、隠したいことだってあるよ。
特に第三者の場合は境遇の重さによって選べてもいいと思った。
月見

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