みずづ

ある男のみずづのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.4
誰を、何を信じればいいのか分からなくなりそう。
過去は消せないから上書きする。でも、上書きしても過去は自分の奥底に残り続けるだろう。
それを分かった上でも尚自分の存在を受け入れられないのは苦しいだろう。
他人の人生を自分のものとすることが生きる希望となる、若しくはそうするしか生きる術がない。
そのような人が、きっとこの世には溢れているのかも。"弱い"、"自己責任"と言って片付けてしまうこともできるかもしれないけれど、自分でコントロールすることのできない境遇によって生きづらさを感じる人がいるということに常に想像力を働かせる必要があると思うし、他人事ではないように感じた。
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