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ある男のayapanのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.2
世の中に蔓延る差別や偏見を描く人間ドラマ。

窪田正孝、妻夫木聡、安藤サクラと、演技派の役者ばかりでそれだけで面白そうってなる。小籔が出てくると空気変わるキャスティングもツボでした。

戸籍交換、身体のロンダリング…。
安藤サクラの「私は一体誰の人生と一緒に生きてたんでしょうね…」
正体不明と知る前は、幸せな家族だった。
なんのバイアスもかかっていない原誠は、存在したのかな。

柄本明の手の平の湿り気が、徐々に消えていく演出、まるで過去を人生の跡が消えていくようなイメージ。

ラスト、城戸は谷口になってしまったのか、ただ谷口を演じていただけなのか。

原作も読みたいと思います。




2024年34本目
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