このレビューはネタバレを含みます
死刑囚を父に持つ男が、トラウマとともに生きながら戸籍を2回入れ替えて違う人生を歩む。その男の死後に妻と弁護士が経緯を追う物語。
感想
ミステリーとしてアイデアが良いなと思った。弁護士自身も在日の葛藤も絡んで、事件に感情移入していることに納得感があった。
最後にバーで出会った他人との世間話で他人を語る弁護士の演出がおしゃれ。
気になった点
・詐欺師自身が戸籍を入れ替えているのが伏線として、回収があるかと勘違いしてみてしまった。笑
・唯一人間描写の紹介されない曽根崎だが、死刑囚の子供と知った上で戸籍交換するほどのことを抱えて生きていたはずで、どんな人間であったのか気になった。
・弁護士（妻夫木）だけ救われてない…（嫁不倫）
