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ある男のfumiのネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

家族の罪で身を隠すように生きる、戸籍を変える、在日への差別、など、日本の社会問題をある程度知っていると特に目新しさの無い映画。(『市子』もそうだった)
故に、どんなふうに苦しかったのか、もっと入り込める描写が欲しかったが、教科書的に終わっていた。
原作は読んでいないが、だいぶ内容がカットされているらしい。
連続ドラマで丁寧に作れば全然違ったんだろうと思う。
わかりやすさを出すためのわざとらしいシーンとかにはやっぱりガッカリしてしまう。
柄本明が不穏すぎて、面会のシーンのセットの作り込みも良かったので、期待が膨らんだが、特に何もなかったという。

正直2時間ドラマでよかったんじゃない?と思ってしまったが、回り回ってこれは日本人に向けて作ったのではないのかも、と思う。
海外、特に西欧の人たちにとったら、日本の人種差別や戸籍、家族の問題は新鮮に映るだろうから、それなりに深みを感じて面白いのかもしれない。
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