かりんとう

ある男のかりんとうのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.3
隣の芝は青い。
社会的地位と自己肯定感はイコールではないのね。

予備知識無しで観たので、最初はサスペンス要素が強いのかとおもっていたけれど、がっつりヒューマンドラマでした。
生まれる家は選べない。
そして誰しも生まれながらに業を持っている、みたいな宗教的な考えも浮かんでしまう。

全編を通して暗く重い映画。
戸籍のロンダリングというのは実際問題どうなのだろう?本当にこの国で横行しているのだろうか?
という数々の疑問はさておき、やはり印象に残ったのはラストのバーカウンターでのシーン。
もう一度生まれ変わっても自分に生まれてきたいと思う人って、世の中にどのくらいいるのかな。