太鼓トラ

ある男の太鼓トラのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.2
原作のほうが良かった。
というのはたぶん、自分の想像の中で形作られた登場人物たちと映画のそれがぴたりと合っていなかったから、ただそれだけだと思う。

つまり、原作は原作、映画は映画として評価すればよいわけだが、そのように割り切るには原作が良すぎた。この作品が映画になるなら観たい!!と、期待が膨らんでしまったため、落胆(というほどではないにしろ、ちょっとした残念さ)が大きくなった。

全くの個人的見解だが、原作を読んでいるとき、安藤サクラとは似ても似つかない女性を思い浮かべていた。ほかの登場人物もほぼそんな感じ……。大好きなコミックがアニメ化されたときに、お気に入りのキャラが、自分のイメージとは違う声で喋り出す、あの違和感。あの感じがずっと付き纏っていた。ひとりだけ、そうそう!!こんな人!と思った人物がいたが、個人的過ぎる感想なので書くのは控える。

ストーリーは好き。原作も好き。
それだけに……残念。
太鼓トラ

太鼓トラ