じゅにあ

ある男のじゅにあのネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

戸籍を交換した男たちの話。

書店にふらっと現れて恋に落ちて、結婚して子どももできて、出会って3年ほど経ったくらいにその夫が事故でなくなってしまった時に、兄であるはずの人を呼んだらこの人は弟ではないと言われて。
この人は誰なんだろう。から話が始まっていく。

小中が一緒とかでないと、本当にその人はどういう出自でどういう人なのかってわからないし、証拠なんてなくても信じるしかないし、出会ったときのその人が全てで。

最後に言っていた奥さんの話が全てだと思ってる。
知らなくてよかったかも。今まで見て過ごしてきたことが事実。

犯罪者であった可能性もあるけど、知らずにいたほうが良いこともあるかもしれないし。

犯罪者の子であったり、由緒正しい重め家族だったり、逃げていいと思うから戸籍を変えちゃうのなんだか悪くはないのかもと思ってしまったな。
弁護士先生も変えちゃったじゃん笑

登場してる人みんな味があって好きだったな。
奥さんと息子の距離感も。こども部屋でぼーっとお母さんが待ってるとか、花ちゃんへの伝え方を考える時に「どうしたらいいと思う?」って息子に聞けてしまうのも。
父と息子も、内緒で山に連れて行ってくれたりして。
ジムの人も、おやっさんは間違えてしまったかもしれないけど悔んでて、お兄さんもほっとしてて。
もう一人の戸籍交換の彼女も、なりすましFacebookで呼び寄せて、久しぶりに再開したときの一言目が「バカだなあ」ってあの笑顔、ぐっと来たー

戸籍交換の収容されてる犯人が言ってた、「この歳になると若い子の裸は…」って言ってたのそうなんだ笑

弁護士先生の奥さんの不倫相手の「余韻に浸ってる」ってやつ、絶妙に気持ち悪くて良い。

名前ってなんだろうなって思った。

みんな幸せならいいんだー
じゅにあ

じゅにあ