このレビューはネタバレを含みます
血とは何でしょうか
電源が切れたテレビに映った自分の姿
未だ残る在日コリアンへの偏見
3世だろうが帰化しようが付きまとう
そして周りのその声に自身も身に纏ったまま生きていく
鏡に映る父親の面影
死刑執行された父親 自身にその血が流れている恐怖から逃れられない
過去を捨てないと生きられない人がいる
安藤サクラの演技が映画を支え、また息子の思いが溢れた良作でした。
ここから考察を読んだので記録
で、曾根崎義彦って誰だったんだ
原作ではヤクザの息子らしい。結果原誠の名前で服役していると。これで原誠は死刑囚の息子は世間のレッテル通りロクでもない男になってしまうんだな。
谷口は死亡届が破棄されこのまま生きていることになるのか。イマイチ谷口が戸籍交換したい理由が映画では薄いため仲野太賀を起用したなら描いて欲しかった。
旅館の次男坊で父親の病気の為の臓器移植を暗黙のうち谷口に向けられたことへのいたたまれない思いで戸籍を捨てた、と。
映画の兄の態度から弟の立場は想像できる。
