ある男のatsumimのレビュー・感想・評価

主人公の在日であることによる苦悩を感じている設定がどこに効いてくるのかと思ったらここに効いてくるのか………！となった。
緩急もテンポよく、ところどころに人間の不気味さを感じさせるシーンが散りばめられているのがよい。原誠の目にずっと光がないのもリアリティがあった。
ラベル付けに囚われる人間と、目に見えない部分を信じる人の境界が、映像中に明確に区切られていて自分は後者でありたいと思った。