うみんちゅ

ある男のうみんちゅのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.0
2023年の日本アカデミーで総なめやったけど観れてなかった。
文房具屋で働くというか手伝ってる里枝が泣いてる。そこに客として来た大祐。雷で停電になるけど、ブレーカーあげるの手伝ってくれた。息子が起きて来た朝、父と赤ちゃんが亡くなってるみたい。公園みたいなとこで絵を描く大祐。母は父が亡くなってのを悔やむ。大祐は林業をしてる。里枝は役所で働いてる。大祐は毎日絵を描く道具を買いにくる。里枝に絵を見せてくれる。いきなり、友達になってくれと言う大祐。名前を教え合う仲になる。里枝のもう一人の息子の遼が2歳の時に脳の病気で亡くなった。旦那とは揉めに揉めて別れた。辛かったな。なぜか親身になってくれる大祐。里枝も心許して、キスしてまうまでに。大祐は突然変な音聴こえてきてパニックなる。何年か経って、大祐が旦那になって娘できた。ここまでは幸せな生活やけどな。大祐もいい父親なってる。大祐が木を切ってる途中に怪我をして自分の方に倒してしまって下敷きに。
すごいテンポやなこれ、ここからなんやろうけど。そこから一年後。大祐はあの時に亡くなった。大祐の兄が来て、遺影を見てこれは大祐じゃないと言い出す。"この人は誰なのか"が始まりか。里枝が離婚した時の弁護士の城戸が。DNAから誰かを割り出すしかないか。整形とか、本物を殺して成りすましてるとか色々考えるけど、そんなベタではなさそう。小籔さん、めっちゃ小籔さんやな笑。城戸は他の事件しながらも、家庭の話もありながら、ある男の件を追う。大阪におる時は本物やったと。大祐の元カノの美涼に大祐の確認。腕にはお互いタトゥーあるな。城戸は在日の3世らしく、その話題になると反応する。DNA鑑定の結果、あの大祐は大祐ではないことが確定。"私は一体 誰の人生と一緒に生きてたのか"。過去の事件で成りすましがあって、仲介人がおったと。その仲介人の小見浦に会いに来た。柄本さん、あなたはどの映画にもいますね。小見浦は本物の大祐を知ってた。彼は成りすましというか、身元のロンダリングやったと小見浦は言う。この件を知ってそうな奴から、城戸を馬鹿にしたハガキが届く。そこには曽根崎って名前が。息子も、名前が次々に変わるからしんどいよな。里枝は息子に、大祐が別人やと打ち明ける。城戸は美涼とまた会って、谷口になりすましたSNSを作ったと。おびき寄せる作戦。一気に美涼が怪しくはなってまうんやけど。死刑囚が描いた個展みたいなのやってて、その絵の中に大祐が描いたような絵を見つけて作者を調べたら、大祐にそっくりな小林ってやつがおって3人殺して死刑囚やった、しかも死刑執行済。年齢も合わない。小林には誠って名前のそっくりの息子がおった。ボクシングやってたぽい。再び小見浦に会いに来た。あのハガキは小見浦からやった。家を継ぐのが嫌な大祐と死刑囚の息子の誠が戸籍交換をしたんじゃないかと。ハガキにあった曽根崎ってのは誰なんや。小見浦自体が入れ替わってる可能性を小見浦から言うてきた。小林は、誠の友達の家族を殺したのか。
ボクシングジムに来た城戸が、誠の話を聞く。誠のリングネームは緒方勝利。人殺しの血は引いてるみたいやな。新人王決定戦の前に、親の話をして辞退したと。女性といい感じになったけど、鏡見たから親父が出たのか。だから里枝の時も。そして小林が死刑に。練習してる時に倒れて泣く誠。その後、ビルから落ちたらしい。城戸は家庭でも、イライラが。とりあえず双方に説明。誠の人生を全否定する大祐の兄に怒る城戸。里枝も息子に説明。息子は、悲しいよりも寂しいんやと。美涼が作った大祐のアカウントに、曽根崎って奴から連絡が。原誠は曽根崎の戸籍を手に入れてから、大祐の戸籍を手に入れた。城戸は美涼と共に本物の大祐に会いに行く。里枝にも、全部報告。里枝からしたら、大祐(誠)は好きな旦那でしかないもんな。息子もわかってくれた。城戸も家族とうまくやってる。こっからまだ何があるんや。嫁の不倫が発覚か。城戸はバーで大祐に入れ替わって話す。
入れ替わりの事実より、人の人生を入れ替える理由の部分。親父とは最悪の別れやったから、自分の子には最高の親父になる者。家を継ぐことが嫌で、最悪の肩書きでも欲しい者。ただ人を好きになって家庭を築く者。家庭の問題があり続ける者。苗字が変わり続ける者。いろんな人生がある中で、それを交換してくれる者。自分を偽りながら生きてないと100%で言い切れるのか。

「あの男が誰であろうと、私の夫」
次の作品レビューまで、ニンニンドロン!

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