このレビューはネタバレを含みます
人にとって、真実とは目の前にあるもの。
名前を変え続けて、模索した最後に宮崎で過ごした数年間は、彼にとって本当の自分としての人生で、間違いなく1番楽しかった時間なんだろうな。そんな彼の生き方の真実がある。
自分が誰なのか。名前や肩書き、国籍、顔、それらのことを全て剥ぎ取った後に残るものってなんだろう。その状態でも自分で自分が、そして人から「好き」だと言ってもらえるようになりたい。
鑑賞後に小説原作であることを知った。(ネタバレを確実に避けようとするとこうなる……)
もっとたくさんのエピソードや描写があるんだろうなあ。谷口が戸籍交換した理由や、曽根崎ってどんな人だったのかとか知りたい。