xavier

パーフェクト・ノーマル・ファミリーのxavierのレビュー・感想・評価

3.6
そしてパパは女性になった…
デンマークのごく普通の家庭で育った11歳のエマは地元のサッカークラブに
所属して充実した毎日を送っていた。
ある日、突然両親の口から、離婚することが告げられる。原因は、父・トマスが女性として生きることを望んだ為
エマがショックを受ける一方、トマスは日に日に女性らしさを増していきタイで性別適合手術を受ける事となり…
ストーリーはこんな感じ。
まさに"パーフェクト・ノーマル・ファミリー"的なビデオ映像で始まるこの作品。
それはそれは幸せな生活そのもの…
しかし、姉妹が欲しがっていた犬を買いにいった時に事件が起きる。
突然の離婚宣言に、父親が女性になるカミングアウト。
離婚だけでも、11歳の少女にはきついのに父親が女性になるって…
話し合いの際にも、顔にマフラーを巻き父の顔も見ないって気持ち…良く解る。
そんな中、3歳年上の姉・カロリーネはそんな父親に理解を示す。
でも、そんな父親に「何故、子供を作ったの?」って言い放ったエマの方が個人的には理解できる。
結婚する前から、自分の性分は解っていた事だし、そんな事なら結婚すらしなかった方が良かったんじゃないのかなぁ。そして、それを突然言い出すのは身勝手なんじゃ…
そして、またこのトマスって男、娘がどんな気持ちでいるのか推し量らないところにも頭にくる。
急に女性になった父親が試合を観に来ることだけでも、子どもとしては、友達や周りからどんな反応が出るのか心配なのに、何も考えずに試合を見に行く神経はどうかしてる。
それとなくエマが来て欲しくない空気を出しているにも関わらず…
って感じで話が続くんだろうなぁって思ってたら、そんな感じでも無いんだよね。
いくら女性になったからといっても、エマにとっては大好きな父親…
そうそう無下にもしないんだよね。
個人的には、そういう描き方が、どっち付かずな感じかしてモヤモヤしてしまったなあ。
もうちょっと、ぶつかり合う所があっても良かったかなぁ…
そこがちょっと残念。
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