MikuOshika

パーフェクト・ノーマル・ファミリーのMikuOshikaのレビュー・感想・評価

4.0
セクシュアルマイノリティの多様性
トランスジェンダーを扱う映画が増えてきている中
今作品、、沁みるわぁ。
ホームビデオで
愛する我が子を撮る良きパパ
生まれたばかりの次女エマとの微笑ましいシーンととてつもない幸せな風景
そこからの
両親の離婚、別居、あげくパパは女性になりたい、しかももう病院へ通い気持ちに素直に進み出していくパパ
そりゃあ物心がついたばかりの思春期真っ只中のエマには
到底理解できないことである。
この映画、初めはパパの目線で見入ってしまっていたけど
途中からエマの目線に切り替えた時
エマの心情がもう痛いくらいに伝わる
思春期だったあの頃のやり場のない怒りや思い通りに接せれない態度や
思っている事を閉じ込めてしまう心の葛藤
引っ越すパパに素直になれず、ただただ現実を、第三者からの目を恥じ葛藤していた気持ちが
同級生の「寂しくないの?」という一言で大爆発するエマの姿に大号泣。
パパにもエマにもそれぞれズレているけれど相手を愛しているという気持ちは同じ。
ラストのラストで愛情がたくさん溢れる映画だった。
そしてこの作品、監督さんの自伝的な話らしいので心情、表現力がリアル。

いやぁ〜沁みた。
MikuOshika

MikuOshika