バカリズムの脚本だなぁ。
主軸の登場人物でない脇役の人物から、エピソードを繋げていく手法はとても面白い。
一組の新郎新婦の結婚式を中心に、バカリズムお得意の、出席者達のそれぞれのキャラ立ちとサイドストーリーの豊富さで観せていく物語が面白かった。
個人的に、中尾明慶の映像クリエーターの話には大爆笑した。
ただ、場内爆笑している主賓の挨拶と、乾杯の音頭の内容を出さないのは、わかるけど納得できないし、
クライマックスのコンボは、どう見ても和太鼓とマグロ解体の勝ちで、ダンスとマジックはとてもチグハグで無理過ぎたのではないか？
だから、何でもウケるこの会場が、わざとらしくて、ありえない。
そして、本来肩を持つべき、新婦の性格が悪過ぎで、感情移入出来なかった。
しかし、最大の欠点はバカリズムの脚本をしても、この監督の鼻につく演出をカバーしきれない事である。
もうあざとい映像は捨てて、オーソドックスにコメディに向き合って欲しい。でも無理でしょう。この監督でコメディは。
最後に向井理の無駄遣いと、最後の下ネタはいただけなかった。
