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リバーランナー: 奔流をゆく者のfmgyumiのレビュー・感想・評価

3.3
実在するカヤック冒険家の20年にも渡る人生を追ったドキュメンタリー。取材期間が長いのでとにかく出来事や登場人物も多いが、映画の核心は病気になって世界最難易度の激流をひとつ残したままカヤックを辞めようとするも、若いカヤック仲間と共に最後の挑戦に臨む辺りから。逆に言うとそれまでは結構タルい。まあドキュメンタリーなのでしょうがないけど。

最後の激流下りのシーンは自然の驚異を感じるもの凄い映像だが、こうした撮影が出来るのはGoProを始めとする撮影機材があるからこそ。20年前にも彼は沢山の冒険してきたが、それが綺麗な映像として残っていないのでどうしても想像するしかない。しかし自然の怖さ、雄大さというのは想像を超越している。だからこそ何を語るより映像そのもので見せた方が伝わるのだと思った。

自分一人の能力や経験よりも、若い世代の感性と行動力のほうが優れていると悟った彼の気持ちにはすごく共感出来る。
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