クオリティの高いのは間違いなし。
容赦のない怒涛の展開は、韓国映画を連想させられました。
大阪在住の身からすれば、見慣れた光景がスクリーンに映っていてそれだけでテンション上がりました。
俳優の方はどなたも素晴らしかったけど、私的には清水尋也の澱んだ目に惹きつけられた。あと、ムクドリ役の森田望智は全裸監督とは全然違っていて、エンドクレジットが出るまで気がつかなかった。芸達者。
後半の展開は本当にキツくて目を逸らしっぱなしだったけど、このテーマは今の社会だと誰もがぶち当たるものだと思うし、見た人全員が何かを持って帰るのではないでしょうか。
とはいえ、多少の不満はあるにはあって、登場人物たちの行動原理は理解できるのに、それを受け止める社会側が若干雑な箇所があったのは残念。
工事現場でヘルメット被らずスタスタ入っていったり、シスターの言動があまりにもストレート過ぎたり、あと何より警察の対応があまり納得できず。
所々、都合の良いエンターテイメントになっていてそこが物足りなかった。
社会側にもっとリアリティがあったら、この映画がもっと好きになっていたと思う。
