すっきりしたいいデザインのポスターだな…と思ったら、propagandaが制作してた。少し構図が違うけど伝えたい事がブレるわけじゃないし、イメージも変わらない。彼らの意図する「文字は最大限に少なくして余白多め」のビジュアルは却って目につくものになってるし、削った果てのカッコよさがある。
ストーリーは主役の親子の探していたものに対して、それぞれやるせない展開がある。
前半での流れから、後半は一気に様相が変わる。
どう生きたいか
どう逝きたいか
何が良くて、何が悪かったのか。
監督は『岬の兄妹』の片山慎三さん。
あの作品もそうだったけど「そんなこと絶対起きるわけないよね、映画だからでしょ」って、簡単に片付けられない社会の歪みや課題がまとめて伸し掛かる現実のやり切れなさ。
自己満足な殺人は罰せられて当然だし、命は簡単に捨ててはいけないんだけど、そんな上澄みだけでは計り知れない状況は稀ではないだろうから、いろいろと考えてしまった。
佐藤二朗さんの娘役の伊藤蒼さん（4枚め）の演技から目が離せなかった。彼女すごい。
