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さがすのEEのネタバレレビュー・内容・結末

さがす(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

・個人的に(悪い意味ではなく)なかなか2度見ようとは思わない作品。体力がいる。
作中何度か(際立ったグロシーンやホラーではないのに)嗚咽しそうになった。
→特にAVコレクターの老人を殺して自慰行為をするシーン。この辺りから殺したいだけなのでは、、?という殺人衝動と制欲が結びついているだけにも見えてしまう。

・若い世代のSNSの使い方(娘自身も自殺志願者であったことも含め)など、現代的な描写。
⇄一方で、そうしたメディアと対極にいる智。SNSで「自殺志願者」を募り、"一緒に死のう"と声をかけて死という「天国」に導く。佐藤二郎演じる智はお金の為に(ひいては娘のために?)、この自殺志願者たちを実行犯の男の元へと連れていく役割を担うことになる。
→こういう「何も知らない」中年は数多くいるだろうけど(そして何も知らない分使いやすいのはあるだろうけど)、何でこの人と手を組んだのかなというのは個人的には腑に落ちなかった。

・中盤で母が自殺を試みるも失敗し、それを智が思わず傍観してしまうシーン。何よりも怖い。
→ベッドから崩れ落ち、視線の先にいる智をじっと見つめる母の表情。母もまた、重篤な病を背負った自殺志願者であるがこの時の表情は何を言わんとしているのか。私を殺してくれなのか、はたまた傍観している智に怒りをぶつけているのか、、。
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