junior009

さがすのjunior009のネタバレレビュー・内容・結末

さがす(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

SNSにも挙げ連ねた苦しみから発せされる言葉、その言葉の取り扱いについて。本当の救いとは。公子の最期の涙。「本当に死にたいヤツなんて今までひとりもいなかったよ」という山内の言葉が刺さる。

伊藤蒼…女優、伊藤蒼。って感じ、、評判良いの大納得。思春期の幼さと女性らしさの混在、公子が健在だった頃の生活の匂いまで感じさせる演技。

真面目な佐藤二朗は私初めてだったかも知れない。すごく良かった。
恐怖不安絶望を抱えた愛する妻と正面から向き合う事を恐れ、別れを決意するも人任せで別室に逃げてしまう心の弱さ、犯罪の片棒を担いでいるという現実から目を背け安全なところで報酬だけは求める卑劣さ、味を占め自作自演までやってしまう欲深さ。人間の愚かな部分が沢山詰まっているようにも見えたけど、智1人を責める事もできない。コレがリアルよなぁ、としみじみ思った。

山内は尊厳を守りたいような気高い発言しといて殺した後の事もそうだし殺し方が雑すぎ&ちゃんと殺せてないの草。サイコパスな清水尋也は自然すぎてずっと観てられる、またこういう役やってるの観たいと思った。

智とムクドリの感情が通い合う身障者トイレのシーンが気に入ってる。
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