このレビューはネタバレを含みます
思ってた以上に重かった。
山内は紛れもない犯罪者で許されるべきではない人間だけど、「今度酒でも奢りますよ」って話があって、その後クーラーボックスに缶ビール入れて用意してたの見たら、そういう悪くない人間性も少しは持ってたんだって思ってしまってそれが逆にモヤるというか。
「捕まっても原田さんのことは言いませんよ」って言ってたのも本心からだったのかもとか思わせられるし…原田のこと、本当に信用してたのかも。
だからと言って今までの罪が帳消しになるわけでもないんだけど。自業自得というか因果応報というか。
最後に娘が父親を警察に突き出す決断をしたのも見てて辛かったな。
正しい行いだと思う。
でも何だかんだ父親のこと好きだったろうから。
娘はとにかく幸せになれ。自分の幸せを。
そしていつか父親とその幸せを少しだけ共有するような、そんな日々が戻ってきたらいいのかな、なんて。