このレビューはネタバレを含みます
田村悠人のカッコいいを詰め込んだ感じの外伝でしたね。さすが、ニーズをよくわかってらっしゃるなという感想です。(えらそうだな)
暴漢を追ってとどめを刺そうとしたところを、少女ゆいに目撃されてしまう田村。すぐに逃げるゆいだが、彼女のことが気になって追いかけていくと、実はゆいは田村が過去に殺した臼井の娘であり、虎を襲った藤田(東龍会)の姪であることが判明。なんという因縁…。
田村が、一瞬目撃しただけの少女を、なぜそんなに執拗に追いかけるのかはよくわかりませんでしたが、友達もおらず家にも居場所がない独りぼっちの訳あり少女に、過去の自分を重ねて放っておけなくなっていきます。丸神と侠和会の間では藤田は始末するということになっているのに、ゆいの大切な叔父である藤田を殺すことはできず、苦しむ田村。
悲しいシーンも多かったですが、ゆいの情報を聞き出そうと、公園にいる子供たちに声をかけるグラサンスーツの田村はどうみても不審者にしか見えず、それなのに一生懸命子供のご機嫌をとる姿が微笑ましかったです。(怖いわ)
そして一連の不始末の後片づけに出てきたのが波岡一喜さん演じる迫田組の若頭補佐、林。この波岡さんがまたいい!!クールなんだけど、実は漢気あふれるいい男。イケイケの田村と電話しながら「やれやれ…」と呟くところなんてもう、最高じゃないですか。迫田、岩尾、林…って迫田組、ほんと面白いですね。個性的な面々なので、三人のやりとり(特に岩尾と林)が見てみたいです。
あと、ゆいの父親・船橋はとんでもなくゲスい奴なんですが、中の人のイイ人オーラが半端なくて、ねちっこい関西弁のしゃべり方もお笑い感を醸し出しているので、全然怖くならなくて良かったです(ほめてます)。今回、子供が酷い目にあう話だと思って、なかなか視聴する勇気が出なかったのですが、ほんと船橋の演技に救われました(ほめてます)。子役ちゃんたちもみんな素朴で、かわいらしくて、のびのび演技している感じに好感がもてました。
しかし、ゆいの母親のアケミ。臼井の後に付き合ったのが船橋て、ほんま男の趣味どないなっとんねんと思いました。そんなこんなで2話へ続きます。