広島カップ

続・宮本武蔵 一乗寺の決闘の広島カップのレビュー・感想・評価

3.5
コロナ禍で暗い出来事ばかりだった昨年ですが、その中で殆どの人が明るいニュースの一番に挙げたメジャーリーガー大谷翔平の活躍。私も毎日スポーツニュースが気になって仕方ありませんでした。彼の打球音と飛距離は本当に胸がスクものでした。

彼に先立つこと百年以上の昔、元祖二刀流が本作の宮本武蔵。こちらも観ていてカッコいい。
剣の求道者としての佇まいが決まっていますし、そして人間として悩む武蔵の弱さも良く伝わる作品です。
多勢に無勢孤立無縁の一乗寺下り松の闘いに臨んだ武蔵(三船敏郎)が二刀流を構える姿が桑畑三十郎とも違ってカッコいい。

また、健気に武蔵の後を追うお通を演った奥ゆかしい八千草薫(当時24才)も一作目と同様に可憐で美しかったし、朱美を演った岡田茉莉子(当時22才)も画面に花を添えていて両人のツーショットシーンは眼福でした。

役者が皆自身の魅力を遺憾なく発揮していて、そうした面でも気持ちの良い作品でした。
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