このレビューはネタバレを含みます
🌙2023.04.17__23-54
舞台は19世紀前半のフランス
恐怖政治の時代が終わり宮廷貴族が復活した頃
バンジャマン目的で見たけど面白かった!
2時間半もあったけど、ストーリーも面白くて
衣装装飾、映像、音楽など全て美しく夢中になった
やっぱりフランス映画すき
200年前の小説を元にした映画らしいが
ここまで露骨に欲を表に出さなくなっただけで
この時代から人は何も進化していないんだな...
嘘や噂、自分より下の人間への虐め、
より金を出し権力のある方へと動く...
実際にクラックと呼ばれた拍手やブーイングなどで
オペラの成功を意図的に操る集団も存在したらしい
何でもお金で解決できてしまう世界...
原作者のバルザックも小説を売り込む為に
社交界に通い、華やかな女性遍歴を持ったりと
この話は自分自身がモデルなのかもね
彼が登り詰めた地位から落ちた事自体よりも
最後にコラリーにお墓を買ってあげる事すら
出来なくなった事が何より悲しい...
最後にナレーターが誰か分かった時面白かった
ああ!貴方が書いた小説だったんだ...!って。
最後に故郷に帰ったリュシアンは
そのまま湖の中に進んでしまったのだろうか