フランスの文豪バルザックの小説を映画化。
田舎から出てきた青年が社交界の夫人を頼り社交界デビューと詩人としての成功を夢見てパリでのし上がろうと懸命になる…
200年前の原作ですが、現代に通じる部分がありました。
フェイクニュースで相手を潰しあったり、マスメディアの猥雑さを強調していました。
演劇の観客のサクラを使って評価を上げたり下げたりするのもそんなやり方あるんだーとビックリ。
田舎の若者が出世したい、都会で一旗あげたいと懸命になるのはいつの時代も同じですね。
文学を元に話しが作られている為、淡々と話しが進んでいきます。
主人公はせっかくの美貌なんだから、もっと上手く使いなよと考えてしまった私は俗物。
主人公は意外と純情でした。
敵か味方かのナタンという人物の描写がもっと見たかったな。
グザヴィエ・ドランが演じていて、すごく惹きつけられた。
彼の出ている作品は観た事ないので観てみたい!
美+愛+芸術+醜悪
フランスをよく表してる映画でした!
私はとっては好物ばかりで楽しめましたが、淡々としすぎて映画らしく心を動かされたり、カタルシスを得ることが少なめだったのは残念。
題材に興味のない人は寝ちゃうかもなーと考えました。
パンフレットが素敵。
’’かの人’’に捧げた詩の装丁でした。
フランス文学に触れて素敵な時間をすごせて満足でした!
追記
後からじわじわと良い作品だったと思い直し、点数も上げちゃった!
ツールが変わっても人間の醜悪さと純粋さは変わらない。
もっと沢山の方たちに観てもらいたいな。
バルザックの原作も読もうと思います。