rmhチョコがけ

幻滅のrmhチョコがけのレビュー・感想・評価

幻滅(2021年製作の映画)
3.0
胸糞悪い149分間だった。
本当に149分間"幻滅"しっぱなしの、文学を志す田舎出身の青年の話。
この内容で149分間はきつい。
途中何度も意識が朦朧としかけたが…

それにしても、ドラン先生、全てをかっさらいましたねー‼︎
やってやりましたね‼︎感が強く、個人的にはそこは満足だった。
元々ドランくん目当てで観に行ったわけだし。

ちょっと事情があって、劇場に滑り込むような形で鑑賞したんだけど、冒頭ちょっとだけ観られなくて、でもすみませんすみませんって自分の座席目指してる間聞こえたのがドランくんの声で…
ん?ストーリーテラーがドランくんなのこれ⁈て思いながら鑑賞を開始。

まあよくある田舎のピュアな青年作家が都会に出て、洗礼を受けながらもその享楽的な雰囲気に溺れていき、破滅へと向かう話だ。
ただそれだけ。
バンジャマンくんが頑張ってたし、身体も張っててなかなか良かった。
あの役者さん、やっぱりかなり良いなと思う。
summer of 85でも良かったし。
ピュアぶりと破滅ぶりの演じ分けが良かったな。

それにしても気になったのはドランくん演じたナタンなる若手の王党派の作家だ。
ドランくん、この役演じるんだー…って。やっぱりちょっと歳取って丸くなったのかなーって思ったw
ちょっと前なら、絶対リュシアン演ったよね。

なんだろ、とことん中立的な立ち位置で、うまく権力者に取り入りつつ、若手の才能も育てたいって役で。
やっぱりそこは監督引退宣言絡んでるのかな。
そんなことを考えると、面白い作品だった。